NETFLIXで大人気の韓国ドラマ『愛の不時着』。
ご覧になられた方も多いのではないでしょうか。
パラグライダーの事故により北朝鮮に不時着した韓国財閥令嬢と、彼女を匿う北朝鮮のエリート軍人の国境を越えた恋愛ストーリー。
38度線で分断された朝鮮半島の北朝鮮と韓国の決して会うことのできないというバックボーンがあるゆえに禁断の恋物語は必見です。
北朝鮮の規制の強いられた生活の中でハラハラドキドキ緊張したシーンもあれば、
ユーモアあふれるホッと一息できるシーンもあり、とても楽しめる『愛の不時着』ですが
この『愛の不時着』には実話があったのです。
『愛の不時着』は実話?!モチーフになった事件とは
『愛の不時着』のモチーフとなった事件は「女優越北事件」です。
2008年9月に韓国女優らが仁川(インチョン)の海でレジャーボートを楽しんでいたところ、天候悪化によって北方限界線(NLL)を越えてしまった事件がありました。
9月9日、彼女らが乗ったボートは約2時間にわたって海を漂流、北方限界線(NLL)を越え北朝鮮海域に侵入してしまいました。
当時は、濃い霧がかかっていたため海を漂流してしまい、海外に辿り着いたところ、現地の住民により発見。
北朝鮮特有の方言を使っていたことから、北朝鮮に着いてしまったことを知ったようです。
その事実を知った後、船の方向を南に変え漕ぎ出したが、武装した北朝鮮の警備艦に警告放送と銃撃を受けた模様。
彼女らのボートは警備艦に数発の銃撃を受けたようだが、その後追撃していた警備艦が網に引っ掛かり、幸いにも逃げることができたようです。
彼女らは電話にて遭難のSOS発信し、無事韓国海軍に救助されました。
救助された彼女らは越北(韓国人が自ら北朝鮮に渡ること)が疑われて関係機関による調査を受けたが、疑いが晴れ帰宅したとのことです。
本当に国境を超える事件があったとは驚きですよね。
ましてや北朝鮮に漂流とは。。。
島国の日本では、事件や事故で他国に辿り着くなんでことはなかなか考えられませんよね。
『愛の不時着』では船ではなく、パラシュートによって北方限界線(NLL)を越えてしまいました。
これは、『愛の不時着』の脚本家のパク・ジウン氏は、この「女優越北事件」をニュースで知って、ドラマにしようと決意するのですが、
企画を温めている間に、船で越北・越南するような作品が出てきてしまい、船をやめて他の方法による越北を検討することにしたそうです。
特にパラグライダーはレーダーに探知されないことに加え、
実際に北朝鮮の特殊部隊がパラグライダーを使って米韓連合司令部浸透訓練を行っていた事実があるようです。
また、世界ではパラグライダーによる事故で国境を越えたり、
台風に巻き込まれて数十キロも離れたところに不時着したりした事件を『愛の不時着』脚本家が知り、
事実から全くかけ離れていないパラグライダーによる不時着にしたそうです。
『愛の不時着』のモチーフとなった女優とは
事故ではありますが、本当に北朝鮮へ漂流してしまった韓国女優とは、チョン・ヤンさんです。
1981年7月2日生、血液型:A型、身長:164cm
デビューは2000年MBCシットコム「3人の友達」で、その他映画「春香秘伝 The Servant」に出演されています。
2002年から健康上の理由で芸能活動を休止していましたが、2009にドラマ「チョン・ヤギョン 李氏朝鮮王朝の事件簿」で活動を再開しました。
2012年に結婚し、現在はお子さんが3人いらっしゃいます。
まとめ
NETFLIXで大人気の韓国ドラマ『愛の不時着』は実話だったとは、驚きましたよね。
若干、実話とは異なるものの現実とは遠く離れてはいない物語。
まだ見られてない方は、是非『愛の不時着』をご覧になってみてはいかがでしょうか。
韓流ブームの引き金になった作品の一つ「冬のソナタ」の話も出てきます。
既にご覧になった方は、実話だったんだなと思いながら見直してみるのも良いかもしれませんね。